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筆文字作品を引き立てる掛け軸

書家/書道家 伊藤月山の隷書体を掛け軸に施した作品。力強い筆文字です。

私(伊藤月山)はかつて、諸流派書道展を5年間に5回主催して参りました。

出品者の方々は、北海道から九州にかけての書道大学卒業生が中心でした。そのほとんどの方々は、掛け軸のご依頼を私に任せてくれました。

掛け軸作品には、軸棒・裂地・筋廻し用のテープ等の材料が必要となりますが最も難しいのは裂地です。1作品1作品全てにその筆文字で書かれた文言の意味や雰囲気等があり、それに合わせた色を重要視して選びます。

 

例えば、「粉雪の 舞い散る星に 雁が鳴く」という寒い雰囲気を出したこの句には、グレイッシュトーンやライトグレイッシュトーンの寒色系が合います。この様に、私は一生懸命に書いた筆文字を、ただ単に掛け軸にすれば良いと思っておりません。

文字が、意志の伝達のみに使われていた時代から、意志の伝達+装飾の時代に入り今、その文字が人間にデザインとしての楽しみを与えるようになりました。そしてそれが豪華な軸装になったり、額装になったりしています。とりわけ、人の目を引くのは仏表装です。金襴にして豪華な雰囲気は人の心を圧倒する力さえ備えています。

 

株式会社マスミ東京様に掛け軸作品を仕立てていただき、書道愛好家にとって、また書道の先生や書道家にとっても有難いお仕事をなさっていると思います。 東京都豊島区巣鴨に本社やショールーム・ギャラリーを構えるマスミ東京様には裂地や筋廻し用テープ、トップガード等を購入させていただいておりました。

 

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