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書家/書道家 伊藤月山の紙のこだわり
筆文字制作には、文房四宝(筆・墨・硯・紙)の重要性を無視することは出来ません。
]書道家 伊藤月山は紙にも、とてもこだわりがあり昔からキョー和様の紙を好んで使っております。
キョー和様では紙の表面のすべりが良く発墨が良い手漉半紙や、柔らかな紙質で滲みの少ない手漉画仙紙、きめ細やかな仮名半紙、様々な色合いの古筆臨書用紙等々、書道に用いる多種類の紙を取り扱っており、日本最大級の書道用品専門店です。
― 書家/書道家 伊藤月山事務局 ―
私の書道の先生は、芸大の元名誉教授の小木太法(こぎたいほう)先生、また大東文化大学の元名誉教授の野口白汀(のぐちはくてい)先生もいます。
紙については野口白汀先生曰はく、購入してすぐに使うことはないそうです。2年~3年保管した後で使用するそうです。その理由は、草木を紙に漉いた際にまだ紙ではなく、草木の状態であるため数年保管することで本当の紙になるとのことです。
また、小木太法先生は淡墨で筆文字作品を制作する際、紙が非常に重要であることを教えて下さいました。ある時、私は先生に尋ねたことがあります。『淡墨の出し方は誰が一番上手いでしょうか。』『私に決まっています。』と仰るかと思いましたが、意に反して手島右卿(てじまゆうけい)先生をおいて他にはいないと仰いました。あれほど有名な先生がそのような回答をされるとは思いもよりませんでした。先生の偉大さを再認識させられました。
― 書家/書道家 伊藤月山 ―